2021年(第29回)鍼灸師国家試験 問題 132(解答・解説)

問題 1322021年東洋医学臨床論午後

次の文で示す症例で罹患神経の絞扼部位に対する刺鍼部位として最も適切なのはどれか。「33歳の女性。主訴は右手掌の母指から環指橈側にかけての痛みとしびれ。妊娠中に発症し、出産後、家事と育児で症状が増悪し、物がつまみにくくなった。」

  1. 肘頭と上腕骨外側上顆の間
  2. 肘頭と上腕骨内側上顆の間
  3. 橈側手根隆起と尺側手根隆起の間
  4. 豆状骨と有鈎骨鈎の間

解答・解説

正解:3

* 症状:手掌の母指~環指橈側の痛み・しびれ(正中神経領域)。
* 増悪因子:妊娠・出産(浮腫)、家事・育児(手首の酷使)。
* 機能障害:物がつまみにくい(母指対立障害、Tear drop sign)。

これらは「手根管症候群(正中神経麻痺)」の典型所見です。
手根管(絞扼部位)は、手首の「屈筋支帯(横手根靭帯)」の下にあります。屈筋支帯は橈側手根隆起(舟状骨・大菱形骨)と尺側手根隆起(豆状骨・有鈎骨)の間に張っています。
刺鍼部位としては、この手根管部が適切です。

✕ 1. 肘頭と上腕骨外側上顆の間
「肘筋」や「上腕三頭筋腱」付近です。

✕ 2. 肘頭と上腕骨内側上顆の間
「肘部管(尺骨神経溝)」であり、尺骨神経麻痺の治療部位です。

○ 3. 橈側手根隆起と尺側手根隆起の間
「手根管(屈筋支帯)」の位置を示しており、正中神経が通過する部位です(内関や大陵の少し末梢)。最も適切です。

✕ 4. 豆状骨と有鈎骨鈎の間
「ギヨン管(尺骨神経管)」であり、尺骨神経麻痺の治療部位です。


この解説は大規模言語モデル(LLM)を用いて作成されています。成書等と照らし合わせての学習を推奨します。

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